水は身体のパートナー

私たちの体は固体です。
流動してもいないし体をみて水・・・と感じることはありません。

でも、人間の体というのはほとんどが水分。
実に人の体の60%が水分で構成されているのです。
どこが水分なんだ?と不思議に感じますが、血液、脳、細胞・・・
全てに水分が存在し、水分があることで人間の体は機能しているのです。

人の体は細胞の集まりでできています。
細胞は命の最小単位とされています。
生体高分子であるたんぱく質、核酸などと脂質などの成分などが組み合わさり複雑な構造をした細胞です。

ですが、これらの数え切れないほどの成分や生体高分子を組み合わせるのに水が必要です。
水がこれらの結び付けを行い、細胞を構成させているのです。
まさしく命の源ですね。

細胞は私たちの目に触れることができないほど小さいものですが、その小さい細胞一つ一つに原形質と呼ばれる水が存在しています。
液体ではなくゼリー状になったものが、水、原形質と呼ばれています。
この水が細胞間を動き回り働くことで細胞が構成され、生命となっているのです。

細胞によって水分量が異なりますが、中には実に70%もの水分量がある細胞も存在していますから、
私たちが何気なく水を摂取することの重要性がわかります。

人間だけがこうした水分によって構成された構造を持っているということではなく、
地球上にある固体全てが、実は液体であり、固体に見えているというだけのことなんです。
これらの固体にはもちろん、水が存在し、その固体の細胞間で絶え間なく働いているのです。

人間の体は水が摂取されなくなればあっという間に命を失いますが、こうした人の体の構造を理解します。
なるほど、水がなくなれば細胞にも影響が及ぼされ、命が尽きるということも納得がいきます。

人間には体液があります。
血液も体液の一部ですが、血液こそ水分の宝庫です。
血液は90%が水、10%がその他の成分ですから、水分が不足すると血液がドロドロ状態になるということも理解できますね。
また近年パソコンなどの利用からドライアイの方が多くなっていますが、目、網膜は血液よりも水分量が多く、92%もの水分を含有しています。

網膜に水があることによってその水に物写し、脳でこれは「りんご」とかこれは「猫」と認識しているのです。
人間にとって水というものがどれほど大切なものか、どれほど重大なものか、人間の細胞や体の構成を考えていくと良く理解できますね。