一日に必要な水分量

毎日何気なく飲んでいる水。
喉が渇いたなーと水を飲む、でもこれ、すでに体の水分が足らない状態で、軽い脱水を起こしているということ、理解していますか?
この状態は脳が体内の水分量が足りないから早く水を飲め、という指令を出しているからなんです。
つまり、体は気がつかないうちに脱水しているという状態です。

私たちは気がついていないのですが、自分の趣向で飲み物を飲むということばかりではなく、
自然と体の機能を維持するために水を摂取し、利用しているのです。

内臓、脳、血管、それ以前に細胞の中にも水分が必要です。
水分をうまく摂取していくことが、体の樹幹維持につながっている、すなわち水分摂取自体が、生命活動維持につながるということなんです。

よく1日のうちに水を少なくとも1.5リットル、できれば2リットル飲みなさいといわれます。
これは、人の体内で必要とする最低限の水分量です。

ただ横になっている、というだけでも、生命維持のために利用する水が必要です。
成人男子でいうと、何もせずに横になっている状態だけでも1日2.3リットルの水が必要だといわれています。
これに夏の暑さ、また運動や仕事などによって汗をかけば、温度調節を行うために水分がさらに必要となります。

摂取した水分はもちろん排出もされます。
尿で1.2リットル、糞尿で0.2リットル、不感蒸泄として0.9ミリリットル。
この不感蒸泄とは、運動や仕事などによってかく汗と別に汗腺から排出される水分分泌量です。
何もしなくても体内で利用する水分、老廃物を排出するための水分などが常に必要になっているということになります。

また、尿は1日最低0.5リットル排出されないでいると、体内の老廃物が外部に出せないことになり、命の危険を脅かすことにもなります。
この尿などによって排出した水分は、補わなくてはなりません。

こうしたことを全て踏まえて、必要最低限摂取しておきたい水分量を割り出すと
食事によって得られる水分量が0.8リットル、代謝物として0.3リットル、飲料水として1.2リットル、これが最低ラインとなります。