美味しい水と出会う喜び

日本人が水道水を飲む姿を見て海外の方は驚きます。
水道水が飲めるなんて!また、水道水を実際に飲んでみて、海外の方々はさらに驚きます。
安全でクリーン、飲み水が水道から出るなんて。

それでも日本人は今、口にする飲料水は水道水ではなく、ミネラルウォーターや浄水した水などを選びます。
それはそのお水がおいしいと感じるからです。

どうしてお水に味を感じるのか?
お水は無味無臭だからこそお料理に利用するしコーヒーや紅茶など「味」をつけて飲みます。

でも、確かに私たちは各種あるお水の味をしっかり見分けて
「この水は硬い」「この水はやわらかい」「この水は甘く感じる」などお水の味を自分の舌で感じていますよね。
どういうことなんでしょう?

これは、おいしいと感じるお水に、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分があるからです。
このミネラル成分などのお水に溶け込んでいる成分に対して、私たちはおいしい、やわらかい、甘いなどの味を感じているのです。
海外のお水を飲むと渋みを感じたり、後味の悪さを感じることがありますが、これらもミネラル成分を感じているからです。

お水の種類、一般的に硬水と軟水に分けられます。
海外のお水は硬水が多く、硬度が高くなるほど後味が残ります。
硬度が低いと水自体の味が淡白になるので、お料理などにも良く利用されます。
一般的に硬度100以上のお水が硬水、100未満になると軟水と分けています。

さて・・・海外では水道水が飲めないという国もあります。
安全性が確立できないために飲めないという国もありますし、味がどうにもまずくて口にできないという国もあります。
まずい・・・というのは、海外の河川の長さがかなりあるため、水道水に炭酸カルシウム、マグネシウムなどが多量に溶け込んでいるからです。
こうなると飲めないということはありませんが、「まずい」「渋い」と感じます。

日本の場合、海外と比較すると河川の長さも短く溶け込む成分がまったく違うため、飲んでもおいしいと感じる軟水がほとんどなのです。
海外の方が日本の水道水を飲んで、このお水はおいしい!と感じるのは、
溶け込んでいる成分の多さが違うために渋みなどのない淡白なお水が多いから、ということになります。
日本では飲めない水道水、まずくてどうしようもないお水が現代ほとんどありません。

日本は水が豊富で水に困る・・・というのは災害の時などある一時何らかの原因によって起こるもので、
水道からおいしいお水が出る、ということが当たり前になっています。
でも実は、おいしいお水が飲めるということはとても奇跡的なことであり、
いつでも蛇口をひねると安全なお水が飲めるというのは特別なことなんです。